予防医療を広めたいという想い
僕は、約9年間、病院に勤め理学療法士として働いてきました。その中で、リハビリをする対象者の体に向き合っていると、「病気を抱える前に出来ることがあったのではないか」と思うようになります。
いきなり病気で倒れる人は少なく、カラダは何かしらのサインを発していたりします。
そのサインに気付けなかったり、それに対するケアを知らないと、病気として体を壊してしまいます。
おこがましいかもしれませんが、僕は、「病気になる人をなるべく減らせるように」と思い、リーナチュラ を立ち上げました。
対象者は、女性のダイエットや、婦人科系トラブルや、慢性疲労を抱えている人です。
それらの解決をサポートすることで、病気になるのを防いだり、遅らせたりできるのではと思っています。
その根本には、「予防医療を知ってもらう」ことが目的があります。
そして「自分の体に主体的になり、より豊かな人生を歩む人が増えるように」と思っています。
親子の体操教室をきっかけに
そんな想いを広げるために、ママさん向けのイベントを開催している中で、小学校のPTA会長をしている方に出会いました。
そこから、小学校のPTAにて子供も親御さんでも楽しめ納得できるようにと「体軸体操」を伝えることができないか?という依頼を受けました。
小学校のPTAで開催したところ、こどもも大人も楽しそうに取り組んでいる姿が、とても印象に残りました。
これまで、ママさん向けの喜んでもらえるのは体感していましたが、体軸体操を子供たち向けに行ったのは初めてで、親子で一緒に楽しみながら体操やカラダ作りに向き合うことは、親とこども双方向性で、身体づくりの相乗効果をあげるのでは?と感じるようになりました。
その様子を体感し、すごくやりがいのある感覚を覚え、これからの時代に必要なことだと感じました。
こどもたちの体の現状を目の当たりに
こどものカラダ作りを広げていこうという想いが芽生え始めた頃、私立の幼稚園に足を運びこどもたちの様子を見学させていただく機会がありました。
子供達の動きを見ていると、ドダバタしてうまく走れない子、体の体幹が弱くて安定感が無くじっとしていられない子、今、こどもたちの体や認知的な機能が落ちている現状を目の当たりにしました。
実際に、長年、保育士をされている方、歯科領域でこどもの歯並びを見ている先生や衛生士の方からも、子供達の体の変化を危惧されている声を聞いています。
また幼児期以外でも、小中学生向けにワークショップなどを開催した際に、猫背姿勢が強く体をまっすぐ保てない子、股関節や足首が固くて上手にしゃがめない子、股関節をうまく使えない子が多い印象を受けています。
文部科学省も危惧している現代のこどもたちの身体
*文部科学省ー幼児期運動指針ガイドブックーより引用
文部科学省も子供達の身体の変化を危惧しており、「幼児期運動指針ガイドブック」の中で、下記のような問題を取り上げています。
【幼児期における身体活動の現状と問題点】
・体の操作が未熟な幼児が増えている
・自発的な運動の機会が減っている
・体を動かして遊ぶ時間や環境が少なくなっている
このように、こどもが身体を動かす機会が減っており、その背景に「テレビ」「タブレット」「ゲーム」などを扱う機会が増えていたり、また、両親の共働きや核家族の進行により大人がこどもと遊べる時間が減っているという要因も考えられるとのことです。
その上で、文科省は、
2.楽しく体を動かす時間を確保すること
3.発達の特性に応じた遊びを提供すること
と挙げており、運動を楽しいと感じながら、様々な運動を経験することが大切で、様々な運動は
・姿勢を維持する力
・健康を維持する生活習慣の土台
・感情をコントロールし友達と上手に遊べる力
・脳の発達を支え、創造力の豊かさ
このようなことに繋がると述べています。
運動習慣は、身体だけでなく心の育ちや生活の土台づくり人との触れ合いなどにつながっていく、こどもの成長に欠かせないものなんですね。
*文部科学省ー幼児期運動指針ガイドブックーより引用
体軸体操のYoutube配信やワークショップを開催して
こどもの身体づくりとして、Youtube Liveで体軸体操を配信していくことで
「乗れなかった自転車が乗れるようになった」
「走るのが早くなったよ」
「くにゃくにゃした姿勢が良くなった」
などの声をいただきました。
また、ワークショップを開催しては、体軸体操を通して、目の前で動きが変わり喜ぶこどもたち、それを見て喜ぶ親御さんの姿を見て、こういう環境の必要性をとても感じているところです。
こどもたちに、文科省認定の体操プログラムを
体軸体操は、文部科学省認定の体操プログラムです。その中で、クロスポイントという筋肉の交差点を触り、丁寧に動かしながら、身体意識を高め、運動能力の向上を図っていきます。
体軸体操は基準にしながら、その先で、理学療法士として培ってきた動きや構造に対する知識を用い、その子にあった運動のポイントを探し、個別的に介入していくことも大切だと思っています。
こどもたちは、体軸体操を通して、体の動きの”変化”を感じ、前よりも動きが良くなったり、できなかったことができる喜びを感じることができます。
そして、達成感から”自己肯定感”を感じ、自信と前向きな姿勢を育むことに繋がります。
沖縄でも体軸体操ができる環境を
こどもたちは、自分のカラダが変われば、意欲が上がり、意識が変わります。こどもたちの意識が変わると、その先の学習面、そして将来の仕事の能力や社会性も上がると言われています。
何よりも、お父さん・お母さんの意識も変わります。そうすることで、ご家庭がより明るく、より豊かな生活を送ることができると思います。
その輪が、地域に広がっていけばと思います。
そんな環境が沖縄でも広がっていけるように、動いていきます。
ぜひ、応援お願いします。
【追記】2021年7月17日
沖縄に体軸体操を学べる拠点として
体軸スクール沖縄校NEST(ネスト)を
開校する運びになりました。
2021年9月をオープン予定にしています。
詳しくはこちらより↓